ミャンマーだより
▼2004
 2003年12月末〜2004年1月2日
 ・最終戦 勝利報告
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ミャンマーチーム最終戦 勝利!!
ミャンマー球史に残る 感動のドラマ!

 
球場を見つめている。後一時間後に最終戦が始まる。一体選手達はどんな試合を見せてくれるのだろうか? 午後2時半 プレーボール。ミャンマー選手が守備に散る。今まで見たことのない様な気迫が選手達から伝わってくる。途切れることのない声が球場にこだまする。

最終戦の先発投手 ミャンマーチームエース チョーチョートゥンも何かが違っていた。午前の試合では投げさせようと思ったが、「腕が少し痛くて投げられません」と言った彼を見て「いつもながらその痛みは自分をかばいすぎるが故の弱気が出ていると」思いつつも他の投手で試合を行った。昼のミーティングの後、再度「投げられるか?」という問いに「是非投げたい!投げさせてください!」と言う力強い答えが返ってきた。

再三エラーをして完全に自信を失っていた一塁手 チョートゥヤトゥンも何かが違って見えた。果たして自信を本当に取り戻すことが出来るのだろうか?と脳裏を駆け巡っていたその時、キーンという鋭い金属音と共にその彼めがけて打球が飛んだ。今までエラーをして、午前中の試合でも同じような打球を後方にそらし完全に自身を無くす原因になった打球より更に鋭い打球。アッ という瞬間思わず私は目をつぶった・・・次の瞬間、大きな歓声と共に、彼の喜ぶ笑顔が目の前にあった。ナイスプレー!それでいいんだ!自信を持て!大きなワンアウト。続く打者二人も凡退。今まで必ず先取点を取られていたミャンマーチーム。エラーに次ぐエラーで自滅していったチームが3者凡退で切り抜けたことによって更に活気が漲っている。

たった初回の3者凡退であるが、何かを感じる。試合の流れがミャンマーチームに動いている。この流れをつかむにはとにかくミャンマーチームの先取点が絶対に必要である。一回裏の攻撃。今までミスを繰り返してきたサインプレーにミスがない。犠牲バント、エンドラン・・選手が監督のサインに的確に動いている。野球を見ているようだ・・ではない、これは野球だ!と感じた。一回裏の攻撃で、ついに先取点3点を取った。選手の気持ちが前に前に進んでいる。自信を持って進んでいる。流れを自分たちで引き寄せようとしている。

とにかく日本選手は打つ。現在は草野球でプレーしている選手達とは言え、かつては高校野球、大学野球の経験者達。加えて所属チームで主軸を打っている選手達で構成されたチーム。各選手とも甘い球は見逃さない。痛烈な打球が内外野に飛んでいく。とにかくミャンマー選手は必死に打球を追っている。5回を終了し、5対4でミャンマーチームがリードしているが、今までにない緊迫した内容の試合が続いている。一点差の攻防に転機が訪れた!6回裏のミャンマーチームの猛攻により8点を取り、6回を終わりミャンマーチームが攻守ともに奇跡とも言える内容で、13対5でリードしている。監督は「このままで終わるはずはない、とにかく集中力を切らさず、最後まで必死に戦え!」と選手達に檄を飛ばす。

7回表、予想通り、最終戦を負けて帰るわけにはいかない日本チームの打線がついに火を噴いた。エラーひとつもない連打の猛攻で7点を返される。7回表を終わり、13対11。陽が西に傾き始めている。守備、特に外野手にとってこれから守りづらい時間帯に突入しようとしている。


 
 
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