| ミャンマーだより |
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| ▼2004 |
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2003年12月末〜2004年1月2日
・最終戦 勝利報告 |
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ミャンマーチーム最終戦 勝利!!
ミャンマー球史に残る 感動のドラマ!
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危機的な健康状態とは・・、病名 腸閉塞。12月19日昼 球場から自宅に戻る途中、本人は微かな体調の異変に気づいていた。家に戻るや、ベッドの上に倒れこんだまま夕方まで身動き一つせず、直に回復することを祈っていたのだが・・・・結果は本人の期待とは全く逆の方向に進んでいた。実は少年期に6回の腸閉塞の手術によって入退院を繰り返し、その結果腸が癒着しやすい体質になっていた。本人もそのことは十分自覚しており、体調の微かな異変に気がつけばそれなりの対処方法でこれまで乗り切ってきた。が、今回は危ない!気が焦れば焦るほど腹部の圧迫感、痛みは日に日に強くなるばかり。一日半の休養で様子を見たが、自然治癒はもう不可能と自分で確信し「病院に連れて行ってくれ」と家内と共に救急病院へ行ったものの、当日は祭日でレントゲンは撮れずとにかく2日間水も食事も取っていなかったため、極度の脱水症状を起こしていた。加えて七転八倒の痛みで、ついにはモルヒネを打って痛みを抑え、点滴6本を連日投与することになった。翌日レントゲンを撮った結果、医師は深刻な表情で「複数箇所の癒着が見られ、予断を許さない状況である。手術を覚悟しておく必要もあるが、とにかくこのままバンコクへ移送すれば腸内のガスが気圧で膨張し更に危険な状態が予想される。手術になったら当地で行うことになろう・・・ただ、もうしばらく様子を見た上で最終判断を下したい」と説明した。
これでゲームセットなのか・・・、今まで選手達と頑張ってきたあの球場に日本選手団を迎えた交流試合に立てないのだろうか・・・ いろんな思いが走馬灯のように駆け巡り、こんなことで負けてたまるか!俺は選手達と絶対に球場に立つ!の思いだけを胸に、空しく落ちる点滴を見つめていた。全く出口の見えない闘病の日々の中、家内の信じる日本古来の療法を藁をもつかむ気持ちで試すことになった。その療法とは、生姜シップと里芋パスタである。幸いなこと二つの食材とも当地では豊富なものである。生姜シップとは摺りおろした生姜を熱湯にさらしタオルで患部に当てるもので、緊張した組織を和らげる効果がある。痛んだ患部は手で触れないほどの温度のタオルを乗せても熱さの感覚が全くない。シップを何度も繰り返した後に、里芋パスタで痛みをとるのであるが、家内始め日本から当地に滞在している義母、子供達、アウンナインウー、中島コーチが皆真剣に生姜の摺りおろし、里芋の皮むき摺りおろしのお手伝いをしてくれた。この処置を点滴と共に延々繰り返すこと4日目の12月25日、一瞬腸が微かに動くのが自分で判った。奇跡が起こるか!野球の神が自分を見捨てていないのか!とにかく祈った。
ついに奇跡は起こった。回復にきっかけのバロメーターになるガス(失礼だがオナラ)が微かに出たのである。胃から腸への流れが通っている!手術をせずに直る!自分の確信に似た思いが、更に腸を動かしていく。動け!もっと動け!ついに、グルッという大きな感覚で大きな腸内のガスの塊が溶け始めた。その瞬間、安堵と共に野球の神はやはりいた・・・と思いながら数日間の疲れで眠りに落ちていった・・・・・。
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